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持つべきは、友人ですね!
酒呑童子II 斉藤さんの友人、Jeremy Firthさんからのレポートが届きましたので送ります。
タスマニア島ホバート 2005年4月14日(木)
冷たい雨の中、夜明け前1時間、現地時間午前6時(日本時間午前5時)、未だ暗い
中、タスマニア のロイヤル ヨット クラブのドックを出発した。
酒呑童子IIとのミーティングポイントは、ストーム湾の南緯43度14分、東経14
7度33分、そこまでは、ダーウエント川を下り20マイル以上ある。
夜明けともに、行く手寒冷前線があり、さらに悪天候になった。風は南西
で益々強まり、大雨となり視界は1マイル以下となった。このような荒天のストーム
湾(世界で最も荒波と強風の海域の一つである)に出航する人はいない。
出きる限りストーム湾西側のブルー二ィ島の風下に航行した。ミーティングポイント
が西になったと沿岸のシェルターから出た。日本からの電話があった7時、酒呑童子
IIは15マイル南であった。
風は南南西25−39ノット、ツインエンジンの7メートルのトリマランボートも何
とか操縦できる状況、視界は3マイルになり良くなったが、波と風はさらに悪くなっ
た。 ちょうどミーティングポイントに着いたとき、斉藤さんから電話が入り、さら
に6マイル南東(南緯43度20分、147度38分)であると連絡あり。これは良
いニュースではなかった。南西の強風のゲイル(風力7−10)、ストーム湾の東側
はタスマニアの輝緑岩の絶壁、荒天時にダイビング用の小船には極めて危険な決断で
あったが南東に向け押しやった。
その後斉藤さんは、エンジンが故障でパワーが無く、VHFラジオ用のバッテリーを充
電できず、衛星電話で数回電話をしてきた。 そして、ついに1マイル南に酒呑童子IIを目撃した。斉藤さんから次に電話があった時、それを伝えた。こちらからデッキに上がれ
ばこっちが見えると懸命に言っている、一方で斉藤さんは新しいポジションを伝えよ
うしてキャビンの下いた。酒呑童子IIの船尾を通過し25メートル過ぎが時ようや
く、気が付いてくれた。
海は余りにも荒れており、互いに距離を置いたまま、挨拶をかわした。 落ち着いて
会話する状況でなかった。我々の小船は一度転覆しかかった。
残念ながら、写真をとるにも余りに天候が悪い。できる限り良い写真をとる努力をし
た。
そして2度、酒呑童子IIの周りを回った、海の状態は悪化、タスマニア半島に近づき
危険になった。さみしい気持ちであったが酒呑童子IIと斉藤さんに手を振り、
Goodbye、Bon Voyageを言い離れていった。
斉藤さんは元気で、明るかった。4年前ホバートで、(6回目の世界一周の時)斉藤
さんと友達となった多く人達の伝言も伝えることができなかったことは残念だった。
今回、斉藤さんがホバートに寄港しないので彼等は残念がっている。
危険な事であったが今は、ブルー二ィ島のシェルターに、大きな南太平洋で転覆せ
ず、浸水もせず帰還した。何とかやった!これが証拠のメールだ!
Jiremy
斉藤さんから今給黎教子さんへ日本の花見時期まで戻れませんやはり海外で
花見をするか、桜ではない花見をするか〜との事。
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