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<海と生きる海と遊ぶ NO2> キューリ 06/5/12(金) 2:59 [画像あり]

<海と生きる海と遊ぶ NO2>
 キューリ E-MAIL  - 06/5/12(金) 2:59 -

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[画像あり]〜添付ファイル〜
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   う〜ん。すみません!
「こら!更新しろ!」・・・確かに!ですよね〜(^^;
「海と生きる 海と遊ぶ」のNO2です。どうぞお読みくださいませ〜m(  )m

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海の遊びは、孤独な遊びと思っている方が多いが、出会いを求めると際限なく賑やかになる。
私は一人ぼっちで太平洋横断や世界一周航海もしているが、大勢でわいわいの航海も大好きだし、海際での多くの出会いを楽しみに海の旅を行なっている。
私がいつも海で心がけていることに、すれ違う船には必ず挨拶をする、というのがある。あまり派手に手を振るとSOSに間違えられるので、会釈か「おーっす」のポーズ。
貨物船のような大型船にも操業中の漁船にも小さなカヤックにも、海上に浮いている船には必ず挨拶をする。うれしいことに、その挨拶に対して挨拶を返さない船はまれだ。
またに「ぼーっ」と大きな汽笛で返事を頂くこともあり、びっくりしてしまうが。

港に入った時も必ず誰かを見つけて声をかける。
例えば・・・
「こんにちわ!ここに一晩泊めさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか。」
「俺にはわからんな。あっちの事務所で聞いてくれ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
そして許可を頂くためにうろうろ。でもしっかりと挨拶してお話すれば皆さん非常に親切。
「そっちはあまり錨が効かないからこっちの方がいいぞ。」
「ありがとうございます。移動します。」
「風呂はあそこにあるぞ。」
「ありがとうございます。」
「どっから来たんだ。」
「鹿児島です。」
「おお、行った事あるぞ。灰が降る所だな。」
「今日は時化てただろう。」
「はい、大変でしたよ。でも生きてて良かったです。」
「本当だな。ここは良い所だからゆっくりして行けよ。」
海に生きる方々とあっという間に親しくなり、しばらくしたら焼酎と新鮮なお魚料理で一杯、ということも多い。

子供たちが興味津々で遊びに来てくれることもある。
「どこから来たんですか。」
「九州の鹿児島だよ。知ってる?」
「うーん。わからないけど名前は聞いたことあるよ。」
「そうか。ヨット乗ってみる?」
「はい!」
この頃、子供たちに抜群の人気を誇る漫画のおかげで、ヨットや帆船は子供たちの憧れのようだ。あっという間に友人になり、住所の交換をする。仲良くなり過ぎて保護者の方からも「是非一緒に乗せてほしい」と懇願され、航海を共にした子供も随分いる。
こんな感じで友人になった方数知れず。「港々に友達あり」は私の最高の自慢だ。これもすべては挨拶のおかげだろう。

海外ではヨットはほとんどマリーナ停泊になり、ヨットクラブに御世話になる。しかし、日本では、特に地方では漁港停泊がほとんどだから、そこに住む方々、そこの海に生きる方々、広い幅の方々と知り合うことが出来る。私はそれが日本のクルージングの最大の魅力だと思っている。
だが、たまには「プレジャーボート・ヨット入港禁止」と入り口に大きく書いた港もある。さみしい。悲しい。しょんぼり・・・。
「我々は海の仲間と友人になる気はありません」
と宣言されているように感じる。そんな所でよくよく話を聞いてみると
「以前やってきたボートやヨットの連中がひどかった。挨拶はしないし、ゴミはそのあたりに捨てていく。最低なマナーだった。」
そのような過去がある。ひどい。これでは「入港禁止」もやむを得ない。海で遊ぶ資格もない一部の人が起こした問題で、こんな結果になってしまったなんて悲しいが。
しかし、漁港や漁協が率先して、ボートやヨットを受け入れようとする動きもここしばらく活発になってきた。
地元の海産物販売や地域の活性化のために、もっともっと海からもやってきてほしい、という発想だ。ボートやヨットの方々も堂々と出かけやすくなり、「有難い」という声を聞く。こんな作戦が日本中に広がれば最高にうれしい。
過疎地となった海際の街や、大きな港があるのに地元の船が少ない、など問題を抱えている所も多いが、意外と発想の転換で素晴らしい街づくり港づくりが出来るのではないだろうか。
海で会う人や船同士が挨拶を必ず交わすようになったら、日本の海は変わるだろう。挨拶ひとつで人の気持ちは大きく変化するのだから。

「こんにちは」
「今日の海はどうでしたか」
「お魚釣れてますか」
「波が高いですね」
「安全航海してください」

そんな簡単な挨拶で、大きく広がる海の世界。海のネット
ワーク。
素晴らしいと思いませんか。

添付画像
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