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これまで畑下栄さんの事について・・・多くの方々、いろいろありがとうございました。私がお伝えすることではないかもしれませんが、畑下さんとあまりにも深く関わってしまいました。なかなか心を離す事が出来ませんし、このままでは未来へも進めません。皆様へ感謝しつつ、いろいろ書かせて頂きます。皆様方、各方面の方々、お許しください。
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本日７月１３日、１２時、畑下さんは御親戚の立会いのもと、荼毘に付されました。
「ＭＩＹＡ」は横浜の第３管区海上保安庁の桟橋から大黒ふ頭の保税地区に移動されました。畑下さんは米国人であり、「ＭＩＹＡ」も米国船籍ですので、様々な問題は多いのですが、今後の事については御遺族がつらいながらも受け止めてくださっています。大変ですがどうぞがんばってください。
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一昨日、横浜港に「ＭＩＹＡ」と畑下さんが運ばれました。常磐丸の皆様、海上保安庁の皆様、ありがとうございました。
所用もありましたので横浜へ行くのは無理だと考えていましたが、御親戚の方から是非にという事で、かみちゃまと私は遺族として畑下さんをお迎えさせて頂きました。戸惑いましたが、有難い事だと感謝しています。
畑下さんは横浜沖にて大好きだった「よこすか」の皆様と偶然にも不思議にも再びお会いし、「よこすか」は長音一声半旗で見送って下さいました。そして、港に到着後、巡視船「いず」より長音一声と乗組員の皆様の敬礼、仲間たちの合掌によって見送られました。「海の男」としてのこれほどまでにない最高のお見送りをしてもらい、畑下さんも嬉しかったのではと思います。
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しかし「海の男」として真実を明らかにする必要もある、と私は畑下さんに思っていました。海難では残された者がつらい思いをします。「畑下さん、どうして？！なぜ？！」この思いをいつまでも持つのは非常につらいです。畑下さんに状況説明して頂けない現在、すべては推測論でしかありませんが、少しでも「なぜ？！」の思いを消したいです。
海上保安庁は「公海上であり、米国人米国籍、捜査権なし。事件性もないので死因及び原因解明はしません出来ません。」との事でした。海上保安庁の方、御親戚の方にも御理解頂き、ヨット業者の方々と共に検証させて頂きましたので御報告いたします。
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畑下さんの御遺体は損傷が激しいため、死因については不明です。
「ＭＩＹＡ」は漁船が発見時、広がった帆が破けいくつかの部品の脱落がありましたが、これは漂流後でしょう。電気関係やエンジン発電機は正常でした。海図を調べました。畑下さんはマグロ船の船頭でしたので、現在地の海図記入はしっかりとされる方でした。しかし、これは本当に残念ですが、海図記入は何もされていませんでした。また、食事の後が見られませんでした。皆様方からのパンや果物や飲物の差し入れも手をつけた様子はありません。
察するに、出航後、相当早い時期で、船室で動けなくなったか亡くなられた、と思われます。その後、広げていた帆に風を受けて長い距離を進んでいったようです。そして・・・「第１８常磐丸」に発見されました。
それ以上の事実は不明ですし、推測のしようがありません。
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これらに関して議論推論はもう必要ない、と、私自身は思っています。
もう畑下さんはいらっしゃいませんし・・・。
「畑下さん、あのさー！」と、文句言いたい気持ちもいっぱいですが、少しずつ少しずつ「ご冥福をお祈りいたします」・・・ようやくそんな気持ちに近づいてきています。
あんまり文句言うと畑下さんに杖でつつかれそうな恐怖もありますし、「おまえさんがた、人の心配ばっかりしてもしょうがないよー！自分のこと考えなさいよー！」畑下さんの声もしっかりと聞こえます。
壮絶に生き、壮絶に死んだ畑下栄さん！
あーあ！
だけど・・・ありがとうございました！
皆様、ありがとうございました！
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- 05/7/13(水) 18:25 -
