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今年は、心も身体も時間もすべてを栄さんに奪われてしまったようです。
ひどいよお〜、栄さん！
遥か遠い太平洋上から救われて帰ってきた「ＭＩＹＡ」。
「今後どうすればいいか解らないから協力して！」との御親戚に依頼され、８月１２日、とにかく落ち着いてＭＩＹＡの掃除や整備をするために東京の夢の島マリーナに場所を移しました。
夢の島で御世話になる東京ヨットクラブの皆様はとても好意的で、様々なお手伝いをして下さいました。「今日はどんな具合？！」と、私たちの作業をチェックし「あー！もっと頑張らないとだめだ！」と厳しい励ましのお言葉まで下さいます。わお〜！キャビンにドデンとある畑下さん御自慢のチャートテーブルに自然と手を合わせる方もいて、有難いことです。
太平洋の波に揉まれ、大変な状態になっていたキャビンも、脱落していたブームもｅｔｃｅｔｃ、２週間の作業の間に綺麗になりました。「おっ！畑下さんが使っていた頃より綺麗だ！」と言って下さる方もいます・・・ごめんなさい、栄さん・・・（＾＾；
私とかみちゃまは約３週間、ＭＩＹＡに泊まり、掃除や整備や宴会（？！）に明け暮れました。当初は２週間の予定だったのに、台風襲来、米国からの御遺族の来日、で、結局伸び伸びになってしまいました。静かな夜は「ねえ栄さん・・・」と、栄さんともいっぱい話をしました。こんなにゆっくりゆっくり時間をかけて別れの時を過ごすことが出来た事に感謝しています。
９月２日、畑下栄さんの息子が米国より来日しました。栄さんより息子との間に溝がある事は聞いていましたが、礼儀正しく優しそうな息子さんの笑顔にほっ・・・。栄さんの残したたくさんの写真を思いつめたように手にし、一枚一枚大事に目を通していました。彼はいつも栄さんが座っていたソファに、栄さんと同じように立膝で座り、ひっそりと泣いていました。初めて見たＭＩＹＡ、お母さんの名のつくこのヨットにどんな想いが交錯しているのでしょう。
ＭＩＹＡは米国に輸送する予定になっています。息子さんが頑張って今後の事は対処するとの事です。
長い畑下栄さんとのつきあいも終わりに近づいています。
もうきっと泣かないと思います。
栄さん、もういいよね？
ありがとうね！
皆様、ありがとうございました！
ありがとうございます！
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- 05/9/4(日) 19:42 -
