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三崎を離れようにも、なぜか離れられない私達・・・
ふぇんふぇん言ってる私を尻目に、「これは航海のための手伝いではなく、ヨットにとって当たり前の整理整頓ですから！」と畑下さんにしっかり伝え、朝から「ＭＩＹＡ」のキャビン内で大変な荷物と格闘しているかみちゃま。うーん、えらい！
畑下さんが「なくなった！盗られた！これだから日本人は・・・！！」と叫んでいた色々な品を見つけて「良かったですね！畑下さん！」と手渡すかみちゃま。うーん、えらい！
マリーナで１０ｍも離れずに「ＭＩＹＡ」と「酒呑童子」が泊まっています。畑下さんと斉藤さんは直接お話にはなりません。でも、お二人とも、なぜか、かみちゃまを通して・・・
「あの船は調理燃料は何を使っているんだ？」（畑下さん）
「斉藤さーん！コンロの燃料は何ですか？！」（かみちゃま）
「普通の日本のプロパンだぞー！」（斉藤さん）
「プロパンだそうです。」（かみちゃま）
「そうか！」（畑下さん）
・・・・・・・・・・・・
「おい！あの人は太平洋に本当に行くのか？！」（斉藤さん）
「はい！そう言ってます。」（かみちゃま）
「幾つなんだ？！海の経験はあるのか？」（斉藤さん）
「８１歳です。日本海軍とマグロ船の船頭です。」（かみちゃま）
「おー！立派な日本人だなー！海軍の時の階級はなんだ？！」（斉藤さん）
「畑下さん、海軍の時の階級は何、と斉藤さんが聞いてます。」（かみちゃま）
「少尉だ！」（畑下さん）
・・・・・・・・・・・・・
あああ！かみちゃま、えらーいです！
平日の静かなシーボニアマリーナ。
二日前には多くの報道陣に囲まれた斉藤さんでしたが、今日は静かに一人で愛艇の片づけをしています。陸では家族連れがそんな斉藤さんをバックに記念写真を撮っていました。
米国への航海に行くと言い張っている畑下さんは、今日も杖をついて歩き、ようやく愛艇に乗り込み、四つん這いで膨大な荷物と格闘していました。
二人の壮絶なまでの頑固な生き方に、関心はあるけれど一歩踏み込む勇気のある人がなかなかいないのは・・・さみしいです。
しかし・・・お一人でも強烈な方なのに・・・お二人に挟まれるのは・・・きついですよお！
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- 05/6/8(水) 20:44 -
