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畑下栄さんの太平洋航海への意志は、どうにもなりません。
多くの方から「やめさせてください」とお願いをされてきましたが、私の力ではどうにも出来ません。
畑下さんの同級生の方々も毎日のように手紙や電話で「栄さん!考え直しなさい!」と伝えました。
以前のマグロ船仲間の方々も説得してくれました。
ヨット仲間の方々も・・・。
米国小田さんの手紙(メール)もお渡ししました。
でも・・・
どうにも皆さんや私達の心は、畑下さんには通じません。
航海をやめる勇気は畑下さんにはないようです。
昨夜「あなたは最低に失礼な海の男です!」と畑下さんに言いました。
あんな身体で・・・あんな船の装備で・・・あんなヨット技術で・・・
海を舐めてるとしか言いようがありません!
多くの国内海外の老セイラーを知っていますが、あれほど自分で何もしない出来ないセイラーは初めてです。また、あれほど非常装備(救命いかだ・無線・SOS発信装置)のないヨットはいません。まず日本では国際航海への船検はあれでは通りません。海外のセイラーは検査がなくとも自己責任において相当な装備をしています。しかし彼は、精神あるのみです。でもヨット技術はありません!米国を出航した後、タヒチ、ハワイ、日本に寄港しましたが、その度に親戚や友人から「予定の航海日数をだいぶ過ぎているから遭難したのでは?!」と捜索願いが出されています。ハワイから日本までも70日かかっています。普通「MIYA」ほどのヨットであれば半分の日数で来れる距離。もし畑下さんの技術で米国本土までの太平洋横断であれば4ヶ月は有するでしょう。
畑下さんの太平洋航海において「男の海へのロマンだ」などと感じるのは甘いです。私は自殺行為と思っています。
畑下さん御自身のことだけならまだ良いですが、加害者の立場になる事も考えられます。神奈川を出航してすぐ定置網にでも引っかかったら「億!!!」近い損害賠償がきます。保険もかけていない畑下さん・・・どうするのでしょう?!数多い船の航行もあります。最低でも3日緊張状態でワッチする体力があるとも思えません。ぶつかった船も可哀想です。
様々な事を考え判断して「失礼な海の男」としか思えません!
畑下さん御自身が御自分の体力の限界を感じ、良い形で航海を断念してくれる事を願って、ここまできました。でもそれも無駄な時間だった、少し元気になった事がかえって悪かったのだろうか、と考えています。
同級生からの手紙はいつもゴミ箱に捨てられていました。
「わしをネタにして遊んでるだけだろう」といつも言われました。
想いが通じないもどかしさ憤りをいっぱい感じました。
どうにかしたい!それだけでしたが、どうも無理みたいです。
掲示板やメールなどを通じ多くの方と出会い御心配もおかけしましたが、そろそろギブアップです。
こんな時に畑下さんへの不満を正直に書いてごめんなさい!
畑下さんの事、美化はしません。
航海を応援する方はして下さい!
いろいろ思う方は畑下さんへ直接電話して下さい!(番号はメールでお問い合わせ下さい) お会いして話をして下さい!
他人の航海にとやかく言うのは今回が初めてでした。私の海への信念でこうなりました。でも、私の想いは畑下さんには通じませんでした。残念です。
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