| デザイナー:R. Dorn 2-5人/120分 (ゲ)2001・3位 プレイヤーはジェノバの商人として収益をもたらす任務を達成し、都市の重要な建物を自分の物とします。 このゲームの特徴は、他人の手番でもアクショの機会があること、そして他人にアクションを“売りつける”ことができること。 手番開始時に〔商人の塔〕という5枚のディスクを重ねた塔を縦横に動かしていくんですが、移動方向や移動先でのアクションについて、手番プレイヤー以外が交渉をもちかけることが可能なんです。「あそこのアクションをやりたいから、コレあげるから行ってくれない?」みたいな。 移動元にディスクを残したまま塔は移動し、最後の1枚のところでのアクションが終わったら手番終了…いや誰もアクションに乗り気じゃなかったら誰もアクションを行わず手番が終わることも。 アクションを行えるのは1手番に1回だけだけど、他人の手番にもアクションを行えるのを利用しない手はないですな。手番プレイヤーも交渉を持ち掛けられたら気軽に応じてあげることで収入を得られるので、win-winの関係。交渉に加わらないと損、駆け引きを目的とした交渉のつもりでやるとつまんないです。 じゃあ狎れ合いでグダグダなゲームなのかと言うと…通路沿いの建物に〔所有マーカー〕を置くことで抗争が発生するんです。「この建物は俺のモンや!」ってな感じ。建物の所有者は、そこでアクションが発生すると銀行から10ドゥカート貰えるのです。〔所有マーカー〕は自分のマーカーを手元からストックへ戻すことで除去可能、んでもって(自分のマーカーが残っていたら)所有権を横取りできちゃいます。いや醜い醜い。 こういう抗争があるから交渉がギスギスしてくる。相手にリソースを渡したくない。となると交渉自体発生しない。 微妙に相手を選ぶゲームのような気がします。所有権に拘らないプレイができる人向け?でも10ドゥカートって結構でかい収入なんだよなぁ…。
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