| デザイナー:S. Laget & B. Cathala 3-7人/90分 (ゲ)2005・7位 アーサー王伝説をモチーフにした協力型ゲーム。プレイヤーはアーサー王と円卓の騎士の一員となり、数々のクエストを達成しイングランドを悪の手から護らねばなりません。しかし注意してください!騎士の中に裏切者がいて秘密裏に騎士達を破滅へと導いているのです! アーサー王と騎士達はそれぞれ特殊能力を持ち、それを生かして協力し合い、円卓に“白い剣”を並べることを目指します。“白い剣”はクエストを達成すると獲得できます。逆にクエストに失敗すると“黒い剣”が円卓に置かれます。 円卓に12本の剣が並んだ時にゲーム終了で、過半数が“白い剣”だったら騎士側の勝利。 7本の“黒い剣”が円卓に置かれたり、キャメロット城に12個の“攻城兵器”が置かれて城が陥落したり、騎士が全滅したりすると騎士側の敗北、裏切者の勝利となります。ちなみにアーサー王が裏切者であることもあります。 裏切者はゲーム開始時に決定されますが、誰が裏切者かは裏切者本人以外知りません。裏切者は正体がばれないよう気を付けながら、時々ミスしたフリをして騎士側をじわじわとピンチに導きます。正体がばれても以後は堂々と妨害行為ができるので、実は正体を隠すことにそこまで神経を使う必要はないのですが、まぁ早々にばれてはまずいのでそれなりに(つまり“初プレイだから裏切者になると難しいんじゃない?”という敷居の高さは無い、ということで気軽に参加できます)。 手番では必ず『悪の進行フェイズ』で騎士側に不利益をもたらす行動の選択が行われた後、騎士としてのアクションが可能になります。従って、裏切者が何もしなくても自然と騎士側に不利な状況ができあがっていくシステムになっています。場合によっては裏切者が居ないこともありますが、それでも騎士側が勝つとは限らないのです(裏切者が居なかった場合、悪の勝利の場合は全員敗北です)。 騎士側はクエストを達成することで“白い剣”を集めなくてはならないのですが、クエストの達成は単独で行うより複数で協力したほうが効率的。そして“攻城兵器”を破壊する役を担う者などの役割分担も大事です。 協力型ゲームは色々ありますが、ほとんどの場合「リーダーの指示に従えばいいからあとの人は喋る駒」的なつまらなさがあるのですが、このゲームは裏切者というスパイスと手札の非公開情報を使って上手く協力プレイの面白さを引き出しています。 ミニチュア駒を使ったビジュアル性も評価に値しますね。 協力型ゲームの中ではイチオシの名作です。
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