| デザイナー:W. Attia 2-5人/120分 (ゲ)2006・1位 プレイヤーは建築家となって、ケイラスの街に様々な建物を建て、資源を得ていきます。同時に城の建築にも携わる必要があります。 システムはいわゆる“ワーカープレイスメントシステム”、駒(ワーカー)をアクションスペースに配置することでアクションを選択するというもの。今となってはよく見掛けるシステムですが、このゲームが発売された当時は画期的なシステムでした。 一般的なゲームでは自分が建築した建物の効果は自分だけが利用でき、自分の発展を後押しするものですが、このゲームでは他人の建てた建物にもワーカーを置きその効果を得る事ができます。もちろん建物の所有者にも若干のキックバックがあるのですが、他人のモノを利用していくことも大事なのです。逆に有用な建物を早期に建てておけば他人が利用してくれることで楽して報酬を得る(不動産業者のように)ことができます。 どの建物から攻めていくかで様々な戦略をとることができるため選択肢が非常に広いのがこのゲームの面白いところであり難しいところです。 もう一つの要素である「城の建築」ですが、こちらは「他プレイヤーより早く大きく貢献」することに意義があります。そしてその報酬は「王の恩恵」という形で返ってきます。 「王の恩恵」は収入/資源/得点/建築などの分野があり、恩恵を1つ得ることでいずれかの分野のレベルが1上がり、その効果(またはレベル以下の効果)を使用できます。建物の効果に比べゆっくりと効いてくる効果ですが、気が付くとこれが大きな差となっていることが多く無視出来ません。 また城の建築に全く貢献しなかった場合にはペナルティがあるためタイミングを見計らって城の建築にアクションを割かなければなりません。 このように様々な要素が絡み合っているため、最初の内は何から攻略していけばいいのか解り辛いかもしれません。しかし回を重ねる毎に新たな発見があり、戦略も多岐に渡るため非常にやり込み甲斐があるゲームとなっています。重いゲームが好きな人なら必携の名作です。
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