午前中は従兄の年季だった。親戚縁者集まりて静かに生前の思い出に慕った。
今日は沖に出られるような日和ではなかったので日頃から気になってた地磯の名前調べを有志に集まってもらいやった。
昔は山越えで釣りに出ていたのでほとんどの地磯に名前がついていたという。
今はそんな難儀をしてまで釣る人もなく、道もなくなり地磯の名前の継承もなくなってしまった。
仕方のないことではあるが以前から忘れ去られることを残念に思っていた。
今日は事始めに、詳しいと思われる2人に集まってもらい地図を見ながら名前を落としていった。
忘れた忘れたと言いながらかなりの地磯の名前を付けることができた。
二人で食い違う場所もあった。そこはまた別の人に聞き合わせてみようと思う。
南の釣りという雑誌も参考にした。
地元で昔からマルワと呼んでいる離れ瀬がある。
私もイセエビ網を入れるのでマルワのヘタに入れようとか、マルワを沖から回して入れようとかいうのでよく知っている。
それが南の釣りでは大介となっている。
聞くところによれば、串木野港からくる瀬渡し船が自分の子供を1歳の時にその瀬に下したから大介と命名したらしい。
それが釣り場として雑誌に紹介されているから面白い。みんなから踏みつけられてなぁ
でも実に簡単。
旗を立てる竹を切ってた山の下だからハタザオノシタ。
周辺で一番高い山の下にあるからタカタケノシタ。
はるかおばさんがテングサ取りにいって髪の毛が岩場にひっかり亡くなったからハルカンジョーオトシ。
一通り名前が済んだら名の由来も調べてみたい。といっても現存する人の記憶に頼るしかないけど。
何年も前から気になっていたのにもっと早く始めれば良かったと思うが時すでに遅しという感がいがめない。
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