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タイトル 行ってきました:その3
投稿日: 2011/03/17(Thu) 01:33
投稿者あおき@26期

「はーたまがった!よーきたねー!」
「ほんま、探したよ。おばちゃん」
「ここ!ここに座らんね(と言って自分の隣を手で叩く)」
「ああ」

(しばらくあれこれ言葉を交わし)

「で、誰やったかいね…」

娘さんご夫婦のお二人に聞いたのですが、おばちゃんは脳溢血(か脳梗塞だったもしれません。正確なところを忘れました)で倒れ、脳をやられていたのでした。娘さんの旦那様が発見した時には本当にひどい状態で家で倒れていて(具体的な状態はここでは省きます)、少しでも発見が遅れていたら危なかったそうです。全く知りませんでした。

そのせいか、あるいは高齢のせいか、あるいは両方の影響なのかはわかりませんが、

「あおきちゃんやで。あ・お・き」※
「あーそうやったかいねぇー」
「そうやで。昔なぁ、清香で…」

という話を10分ぐらいしたら「で、誰やったかいね…」で※までダル・セーニョ。それをずっと延々リピートでした。

でも、その間おばちゃんは私の手をずーっと握って私の目を見ているんですね。

「あおき」という私を個人単位で覚えていないのかもしれないけれど、一緒に楽しく過ごした人達の中の誰かが来たのだ、というのはわかっているような目でした。私にはそう見えました。

私がおばちゃんのそういうぼんやりとした楽しい思いの中に消化されているのであれば、それでいいし、その思いの一部が来たということで喜んでくれているのであれば、それでいい。そう思いました。

ですから、何度も私は泣きそうになったんですけど、でもそれは悲しかったからでは決してなく、私もやはり会えて嬉しかったからだと思います。

でも、最後別れ際に肩を抱いたらその体が本当に壊れそうなぐらいに華奢で、そんなおばちゃんが握ったままの手にキスをしてきた時には、もう限界でした(あるいは顔を私の手に近づけてくっつけたのかもしれません。私がちょっとくるものがあって下を少し向いた瞬間このとで、はっきり目の前でという訳ではなく、私の記憶も曖昧です)。

90過ぎの女性に手を握られ見つめられた後そんなことされて泣くことがあるなんて思わなかったです。

あとそういえば「あおきちゃん?あおきちゃんって、こんなキレイやったっけ」も際限なくリピートでした。

あれは一体なんだったんだろう…。おっさんは生まれてこの方「キレイ」などと言われたことは一度もありません(娘さんご夫婦と私はその「キレイ」のたびに爆笑でした)。

まぁとにかく、短い時間の訪問でしたが、本当に行って良かった、苦労したけど会いに行って良かった、と思いました。泣いたりもしましたが、全体的には笑いの絶えない楽しいひと時でした。

その後、後輩の新田くんの店に行き、一泊して16日は鹿児島を車で適当に回り、先ほど帰ってきました。

「いそ」というところが懐かしい場所だったような記憶があって、ナビで出てきた「磯山公園」というところに行ってみたら、思い出もへったくれもない訳の分からない山の上で往生しました。結局ナビ搭載車なのに勘を頼りに思い出がある桜島が見える砂浜に行ったりしました。

そんなこんなで、たった2日ですが濃厚な2日間でした。

長い報告になりました。すみません。

あ、そうそう。新田くんに聞いたのですが、今は学祭でみこし担ぐ時もお酒禁止なんですって??

あんなもんシラフで町中担げるかー!!

それでは失礼します。


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